「モデリング」という言葉を聞いたことがありますか?
よく目標を達成するための方法が書かれた本などには「モデリング」と呼ばれる方法が書かれています。
これは成功している人をそっくりそのまま真似をする。
要するに、成功者が毎日していることや考えていること、問題に対する取り組み方、そういったあらゆることを真似していく方法のことです。
このモデリングについては、実際に多くの成功者たちも実践し、自分自身をモデルとした人に近づけていたのだと口をそろえていっていたりします。
例えば、小さい頃、鉄棒が苦手な子ができる人の動作を真似して、逆上がりができるようになったなんてことも多いでしょうから、モデリングも一つの手段ではあります。
ただ、完全なコピーは到底できるはずがないですし、成功している人の言葉や行動をわけもわからず真似しようとしているだけでは、成功者にはなれないでしょう。
そういう人を見ると、モデリングをはき違え、まさかの物まね芸人にでもなりたいのか、もしくは熱狂的なファンなのかとすら感じてしまいます。
確かに失敗をはね返し、何かを成し遂げる人には、自らに課したルールや習慣があるもの。
そこに秘訣があるといわれていますよね。
だからこそ、憧れや魅力を感じて多くのことを真似したくなってしまう気持ちはわかります。
ただ、そもそも成功している人とは、違う点、決して真似することができない部分がたくさんあるものです。
性別、年齢、育ってきた環境、今現在置かれている状況等、当たり前ではありますが、人それぞれ違うわけです。
単純に真似をしようとしてもうまくいきませんし、真似してうまくいかなかったら、自己嫌悪に陥り「引きずる人」になりかねません。
そこで、はね返す人は、そういう成功者の神話をすべて信じようとはしないのです。
真似できるものと、真似できないものを取捨選択して、さらには自分に合ったやり方にカスタマイズします。
つまり、自分にも共感できる失敗や挫折の経験をどのようにはね返したのかだけ、まずは問題に対する取り組み方だけに着目します。
例えば、偉業を成し遂げたスティーブ・ジョブスさんは素晴らしい成功者だとは思いますが、果たしてすべてを真似することができるかと言われれば、皆さんはできる自信がありますか?
そこで、スティーブ・ジョブズさんが、約10年間ほぼ毎日「同じ服」を着ていた話に着目してみると、きっと何らかの失敗の経験から、そうするようにしたとも思えませんか?
スティーブ・ジョブズさんは経営者としていくら超人的でも、日々脳に負担がかかるぐらいの決断や判断をしなければいけない状況にあったといわれています。
となれば、小さな失敗だって増えるもの。
その対策もあっての「同じ服」かもしれません。
おしゃれな人にとっては、毎日の服選びは重要なことでも、その時のジョブズさんにとっては重要度の低いこと。
人生においての決断の回数を減らす、つまり悩むべきことだけに頭を使いたいと考えたために、余計なことで悩まないと決めたからではないでしょうか?
失敗したのなら、その失敗を起点にして方針を変えてみたり、進むべき方法を変えてみることで、失敗をはね返すこともできることがわかります。
なので、逆境を乗り越え、失敗から復活を遂げた成功者の体験から「本当にそうだろうか、自分も同じようのはね返すことができるだろうか?」と考えてみるべきです。
例え、多くの人がうまくいっているからといって、だれもがうまくいくとは限りません。
もしかすると、きわめて少数派の方法が一番自分にピッタリくるかもしれません。
どれがよいかは実際やってみないとわかりません。
だからこそいろんな方法を試してみることが大切なのです。
そのためには、今の自分に、ちょい足しでできるものから、まずは真似してみましょう。
ただ、方法を試していく中で、いちいち引きずっていたら、意味がありません。
何より本来の目的は失敗をはね返し、うまく切り替えていくことです。
上手くいく方法をバイキング形式で探してみるという気持ちを持った方がいいでしょう。
真似したいと感じた人が、何を目的としてその行動をとっているのか、行動を通して目指しているもの、その視点をとらえることがはね返す人にとって必要なことなのです。
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