誰もが「こうなりたい」という優越目標を持っています。
それは理想と言い換えてもいいかもしれません。
しかし、この優越目標は、ほとんどの人が言葉にすることができません。
自分でもよくわかっていないのです。
カウンセラーの手助けを受ければ言語化は可能になるでしょうが、一人で考える分には、せいぜい努力しても職業の目標を言葉にするのが精一杯でしょう。
そして、職業の目標を立てる際にも手助けが必要です。
多くの場合子供は親の職業を「出発点」として目標を立てます。
父や母を「越える」という方法で優越目標を描くというのです。
例えば、父が警察官ならば、子供は裁判官や弁護士を、母が小学校の教師なら、子供は大学教授を目指すというのです。
また「親の逆を行く」目標を立てる人も多いといいます、
例えば、保守的な公務員の子供が、革新的な起業家や芸術家を目指す。
それも親を越えようとするバリエーションの一つなのです。
人はそれほどに、独自の目標を思い描くことは難しく、親というガイドが必要なのでしょう。
そして、ぼんやりとしか描けていない将来の目標や理想は、言葉にすることもできないほど、漠然としているものなのです。
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