私たちは、素直さであることが自分のためになるとどこかで教え込まれてきました。
「人からの忠告には耳を傾けなさい」
「素直になんでも外から吸収することが伸びる秘訣だよ」
でも、何でもかんでも取り入れようとすると、いずれパンクしてしまいます。
なぜなら、そもそもこの世の中は矛盾ばかりだからです。
自分の芯をぐらつかせるような情報の取り込みはとても危険です。
大切なのは、あなたにとって必要なものを取り入れることです。
情報あふれるこの世界において、自分らしく生きていくためにひつようなこと、それはできるだけたくさんの情報を集める事ではなくて、むしろ内面からの声をよく聞くようにすることです。
「ああすればいい」「こうすればいい」「こっちのほうがお得」「こういうやり方が効率的」「こうしないと損をする」
そんな外からの声ばかりを聴く「ひいき」をしないで下さい。
(少し疲れたな)(振り回されてるかな)と感じ始めたら、すかさず内からの声に耳を澄ませます。
それも、あなたの中から発生した立派な「情報」です。
それは「体に少し無理が出てきたから休みたい」というアピールかもしれません。
または、「本当はそういう事をやりたいわけじゃなかったんだけど」という不平等なものかもしれません。
その声を聴くことができるのは、ほかならぬ自分自身だけです。
ですので、何かを訴えてくるその声を無視してはいけません。
無視され続けた声は、やがて行き場を失い、さまよいます。
自分にとって必要なアドバイスが、自分に届かない状態となります。
「体に少し無理が出てきたから休みたい」
これは、ついつい他人のために無理してしまいがちな自分を助けてくれるアドバイスです。
この声は絶対に聞き逃してはいけません。
「本当はそういう事をやりたいわけじゃなかったんだけど」
これも他人に気に入られようと振舞ってしまった自分を止めてくれる声です。
自分の中に「飛び出したい」と言っている思いはありませんか?
自分の中で生まれてきた思い。
それは今の自分に的確なアドバイスをしてくれます。
ずっと前から見透かされているように。
言ってくることが当たりすぎてるから、一瞬ムキになってしまうくらいです。
でも続けて耳を傾けていると、その声がいとおしくなってきます。
「無理しないで。あなたはそのままでいいんだよ」と、普遍の信念からあなたを思った言葉が出てくるからです。
外からも内からも、情報をバランスよくとることが大切です。
外からの情報で世の波に乗り内からの情報で上手に息継ぎすれば、どんな情報の大海原でも、自分のペースでの泳いでいくことができるでしょう。
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