周囲に気を遣いすぎる人は、普段は人一倍、感情を表に出さないようにしている傾向があります。

 

特に人を傷つけるような怒りの感情は押さえます。

 

とはいえ、自分の怒りの感情に鈍感になるわけではないので、ある一線をこえると、人が変わったようにいわゆる「キレた」状態になって、怒りをあらわにすることがあります。

 

一見おとなしく見える敏感すぎる人は、些細な事で刺激を受けやすい為、実は感情の起伏が激しいのです。

 

その矛先は得てして、自分に対して優しい人に向きます。

 

家族で会ったり、立場上相手が怒れないシチュエーションの場合が多いです。

 

例えば、宅配便が遅れたときなどです。

 

配達の時間指定をしたにもかかわらず「時間内に届けられない」と運送会社から連絡があったとします。

 

「予定があって出かけなけれならないのに遅れてくるなんて…」

 

怒りの感情が湧いてきて、自分の事しか考えられなくなり、自分に都合の悪いことが次々浮かんできます。

 

「私はおとなしいから後回しでもいいと思われたんだ」

 

「適当にやって、荷物を積み忘れたんじゃないか」

 

等々、本当かどうかもわからない理由を思い浮かべて、あたかもそれが真実だと思い込んでしまって、マイナス思考で負の感情が増幅されていきます。

 

そして最後には、普段堪えている怒りも一緒になって、込みあがってきてしまうのです。

 

そして、配達員に当たってしまうのです。

 

怒りをため込みすぎると、こういったことが起こってしまします。

 

こういったことは、他人にとっても、自分にとってもよくありません。

 

「こんなに怒る人だと思わなかった」と信用を無くすこともありますし、怒ることで時間を浪費してしまいます。

 

また、自分自身のエネルギーも消費されます。

 

その為、怒りをコントロールする習慣を身につけることが、これからを生きやすくするためには必要です。

 

怒りの原因は相手にあると思われがちですが、多くの場合、自分の内側にあります。

 

先ほどの配達の例だと、事実を確認しないままに完全に仮の話で「自分が正しくて、相手が間違っている」という思いで怒りに到達しています。

 

ですので、怒りが湧いてきたときは、まずはいったん落ち着いて、「相手が正しくて、じぶんが間違っている」という仮の話を想像してみるのです。

 

配達の例でいえば、道路が事故で渋滞していたことも考えられます。

 

いわば、配達員さんも被害者であることも十分に考えられます。

 

用事があるのに指定時間に来なくて待たなければいけないのは変わりません。

 

ですが、目の前の配達員をいたわる気持ちが少しづつ芽生えてきます。

 

怒りによる余計なエネルギーの消耗、人間関係の悪化、自分自身の体への負担、周囲に与える険悪な雰囲気などを未然に防ぐことができるのです。

 

自分に優しい人に起こるというのは、はっきり言えば甘えです。

 

(この人なら怒りの感情さえ吐き出せる。どうせ逆らってこない)

 

そんな深層心理が奥底にある状態です。

 

怒りの感情が出てくること自体は、悪いことではありません。

 

その敏感さは攻めなくていいです。

 

ただ感情に任せて怒ることはやめて、コントロール習慣を身につければ、ふとしたことで湧いてくる怒りに振り回されることがなくなります。

 

自分も周りの人も穏やかでいられる空間を作っていくことができるのです。

 

 


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