やめられない人は、やめることで、どこか損した気分になることがあります。
食べ物を我慢しないといけない、お酒をもっと飲みたいのにセーブしないといけない、もっとゲームしたいのに我慢しなければいけない、ダラダラしていたいのにきちんとしなければいけない....。
やってはいけないことだらけでストレスが溜まりそうだと考えてしまうのです。
そうなると人生の楽しみを奪われる気がして、やめられなくなります。
やめることの無限の可能性に気が付いていないのです。
これに対してやめられる人は、やめることで自分が得るものがたくさんあることを知っています。
若しくは、今までないがしろにしていた自分自身、時間、大切な人との関係を取り戻せることに気付いているのです。
なので、ぜひ皆さんもやめることの可能性を探ってみてください。
もし、皆さんが辞めたいことをやめても、たいした可能性やメリットを生み出さないのであれば「やめようとすること」をやめて、堂々と続けましょう。
やめたいのにやめられないと思って続ける余地は、好きだから続けると自分で決めたほうがすっきりしますし、精神衛生にもいいです。
それでは、どうすれば、やめることの可能性を知ることができるのでしょうか。
続けた場合のデメリットと、やめた場合のメリットを時間、お金、友人関係、家族、健康、仕事、余暇といった観点から書き出してみることをお勧めします。
例えば深酒が習慣になっている人が、深酒をやめると、後に好影響が出ます。
少し想像してみてください。
朝起きたときに「頭がすっきりせず、胃もたれしていて、気持ち悪いし、体が思い」。
こんな状態だったらどうでしょうか。
新しい一日が始まるはずなのに、既に疲れ切っているのです。
「あー。またやってしまった。飲みすぎてしまった。どうして毎回同じことを繰り返してしまうのだろう」と自己嫌悪になりながら、重い体を引きずって遅刻しないように何とか仕事に向かう。
こんな状態で仕事を始めると、なかなか思うようにはかどらないし、創造的な仕事をするのは困難です。
深酒をしたことが、翌日以降の仕事や気分に悪影響を及ぼしているわけです。
勤務時間が終わることになると、アルコールが完全に抜けて、元気が回復してきます。
そして、持て余した元気をまたお酒を飲むのに使ってしまうのです。
会社の同僚や、地元の飲み仲間と居酒屋に行ったり、自宅でビール・焼酎・日本酒を飲むので、アルコール関連で、毎月5万円以上は出費してしまいます。
更に、酔っ払って帰宅することが多いので、家族との会話も記憶に残らない。
これを私は、「未来借金」と呼んでいます。
逆に朝起きたとき「目覚めが欲、気持ちも頭もすっきりして、体が軽い」状態だったらどうでしょうか?
思いがけず部屋の掃除をして、まだ時間があったのでコーヒーを飲んでから出社。
こんな状態で仕事を始めると、たとえ思い通りにいかないことがあっても冷静に対応できます。
私たちは、気分がいい時は物事のプラスの面が見えやすくなり、気分が悪い時は物事のマイナスの面が見えやすくなります。
これを心理学用語では「気分一致効果」と言います。
つまり、一日の「入り」の時間が心地よい状態になると、ポジティブな発想になるので、物事や人に対して、柔軟に対応することができるのです。
更に深酒をやめることで、出費が減り、その溜まったお金で家族と旅行に出かけることもできます。
深酒をやめるというアクションが、仕事、心身の健康、経済状態、家族との関係にも好影響を及ぼすのです。
私はこれを「未来貯金」と呼んでいます。
あなたが辞めたいことを続けていると、どんな「未来借金」が生まれますか?
やめたいことをやめられたなら、どんな「未来貯金」が増えそうですか?
是非、これを基準に一度書き出してみてください。
最後までご拝読ありがとうございました(^^)/
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