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お酒は魔物だといいます。
お酒に飲まれる。
あたかも、お酒が人を変える、かのように思われています。
しかし、アドラーはそれに異論を唱えました。
お酒が人を変えるのではなく、お酒により隠されていた、その人の本性が露呈されるようになるだけだといいました。
例えば、日頃は気弱で従順な人が、お酒を飲んで豹変しけんかっ早くなったとします。
普通の発想では、お酒により人が変わったと考えるでしょう。
しかし、アドラーはそうは考えません。
彼らはもともと、他者に対して敵対的ではありますが、素面の時はそれを上手に隠している。
無私と、お酒を飲んだ時の方が本物で、「酔えば抑制されずにあらわになる」だけだ、と考えるのです。
人は誰もが劣等感を持っています。
しかし、ほとんどの人はそれを隠します。
なぜならば、一般的にそれは好ましくないと思われているからです。
同様に、人は怒りを隠します。
このように私たちは常日頃から、共同体感覚に沿っていないと思われる行動を隠しているもの。
それがアルコールの力により露呈するのです。
お酒で醜態をさらしてしまったときは、素の自分に向き合うチャンスです。
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