皆さんは、ショートケーキに乗った一粒のイチゴをいつ食べますか?
もちろん嫌いだから食べないということでもかまいませんが、ここには人の傾向が表れます。
「好きだから最後まで残しておいてから食べる」そういうタイプの人は、好きなものを最後にすることができる、どこかで欲求に対して我慢することができ、忍耐強いタイプといえるでしょう。
ただ、私はイチゴに限らず、食事であれば好きなものから最初に食べると決めています。
「食べ方ぐらい自由にさせろ!」と思うかもしれませんが、もちろん食べ方であればご自由にということにもなります。
しかしどこか日本人はこれといった理由もないのに「ほしいものを我慢する」「いやなことを我慢してやる」というような考えが染みついています。
こういう考えに洗脳されているため、自発的に動けず、チャンスを逃してしまうこともあるはずです。
例えば、恋愛についても、いつか白馬に乗った王子様が自分を迎えに来るというような、メルヘンチックな幻想を抱いて、日々つらい仕事をして待っていたって、そうは来ないでしょう。
夢を壊すようでなんですが、王子様が来る前に老婆になってしまいかねません。
王子様と恋愛をしたいのなら、出会いの舞踏会に足を運び、何らかのアプローチをかけてみるべきです。
もちろん、フラれる可能性もありますが、そのときはその時で、切り替えていけばいいのです。
はね返す人はもちろん我慢や忍耐強さも必要だとはいえ、ほしいものや結果に対しては前のめりで進みます。
失敗した後については、さっさと切り替えていこうという基本ルールを持っているのです。
食べ物でも旬な時期があるように、常にほしいものを手に入れられるチャンスが来るわけではありません。
光陰矢の如しでぼーっとしていてたら時間はすぐにたってしまいます。
引きずる人はほとんどといっていいほど、数年後「あれをやっておけばよかった...」と後悔しがちです。
さっきのショートケーキのたとえでいえば、イチゴを最後になんて思っている間に、もしかしたら落としてしまったり、誰かに横取りされて食べられてしまうことだってあるかもしれません。
私も小さいときは、好きなものは最後まで取っておくタイプでした。
「最後まで取っておいた好きなものが、おなかいっぱいで食べられない」
こんな失敗と挫折を繰り返すうちに、やっぱり好きなものはおなかがすているうちに食べたほうが良いと気づき、その時から考え方を切り替えました。
それからというもの、好きなものは初めに食べる。
たかが食べ方についてですが、この失敗がいい方向転換になったのです。
はね返す人は、失敗することは方向転換のきっかけととらえて、そのタイミングが重要だと考え、引きずる人は、いつまでも最適なタイミングに気づかないのです。
はね返す人は時期を逃さないうちに実行しないと、はね返すことも、切り替えることもできないと考え、失敗した時にこそ「鉄は熱いうちに打て」というような勇気を出せる力強い標語を教訓にしているものなのです。
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