私は学生時代、テストが近くなると、勉強をすれば良いのに、いつもはしない部屋掃除が無性にしたくなっていました。
そしてそれだけではなく、掃除を始めたかと思えば、漫画を見つけ、読んでいなかったからと訳の分からない理由をつけて、勉強を先延ばししていたことがありました。
そんな感じだったので、自分でも当然分かってはいるものの、試験の結果は今ひとつでした。
そのことで後悔したことが何度もあります。
本来やるべき時に、勉強をしないで別のことをするのは、勉強から逃げたいという現実逃避でもありますし、それだけ真剣味がないということです。
つまり、勉強が大事だという意識が低いため、別のことことに時間を費やしてしまっていたのです。
ですが、大人になった今では「何を差し置いても、これはやろう」という意識を持つようになりました。
そう意識しなければ、どうせ楽な方に流されてしまう自分がいることがわかっているからです。
かつての自分の経験から、そう気づきました。
何より優先すべきことを先延ばしにする人というのは、結果としてあとで、「時間が足りなかった」とか「本気じゃなかったから仕方ない」と都合の良い言い訳をして、自分自身を誤魔化して、いつまでもその失敗を引きずってしまうのです。
一度先延ばしの習慣ががつくと元に戻すのは難しく、勉強でも仕事でも何かと物事を先延ばしにしてしまいます。
失敗を切り替えることまでも先延ばししてしまうために、結局は引きずる人になってしまうもの。
中には先延ばしをすることで、失敗を避けているとすら思い込んでいる人もいるかもしれません。
実は成功体験が少ない人というのは、失敗の経験が少ないもの。
言われてみれば当たり前ですが、何事も曖昧な状態を続けていれば、表面上は失敗していないようにも見えます。
ただ、それは失敗だと認めることをさきのばしにしているだけで、すでに後戻りできない大失敗にもなりかねないことに気づかなければいけません。
先延ばしにして好転することは考えにくく、いざその失敗を取り戻そうとしても、その分膨大な時間を手間がかかってしまいます。
手遅れなんてことにもなりかねません。
そこではね返す人は決断を先延ばしにすることは「今は決断しないでおこう」という決断と同じことだと考え、これこそが人生で最も大きな落とし穴の一つと考えるのです。
つまり遅かれ早かれ、やらなければいけないのであれば、思い切って先延ばしせずに無理矢理にでも結果を出すことが大切だと考えているのです。
この結果というのは、失敗でも成功でもどちらであっても構わないのです。
例えば、勉強をやろうという計画を先延ばしして断念してしまう、こんな失敗を引き摺らないためにまずその一歩を作りたい所です。
そこで「自分を試す5分間」という習慣を持ってみましょう
この計画であればとりあえず問題集の1項目を5分間だけ解いてみて、答え合わせをして結果を出す。
すると、もし正解できたなら、今の実力が分かり、余裕を感じながら気分転換に漫画を読むこともいいかもしれません。
ただし、もし解けない、間違えてしまうということであれば、余計なことをしている場合ではないと、早く気づくことができます。
そして先延ばしをするとどうなるか、あの時なぜ動かなかったんだ、と後悔している自分を想像することができるはずです。
なので、それをこうどうする瞬発力に変えることもできるのではないでしょうか?
そうすることで、先延ばししないで良かったという成功体験も多くなり、その5分間だけの僅かな時間でも、後々多くの行動力につながっていくものです。
早くどちらかを経験すれば、その分いろんなことが早く学べ、失敗したとしてもそこからの軌道修正や方向転換だって早くできます。
もちろん、失敗を受け入れる覚悟も必要ですが、失敗はして当たり前、跳ね返して、次に活かせば良いだけのことです。
全てのものが整うまで待っていては、いつまでも先には進めません。
理想に近い状態で始められれば一番良いのですが、現実的にはどこかで見切り発車しなくては新たなことを始められないものです。
そのためには、失敗という事実と向き合う勇気を持って、早く失敗かどうかの見切りをつけることを意識してみましょう。
そして、そこから未来のために方向転換をすぐ始めれば良いのです。
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