「昨日の自分をわずかにでも乗り越えていくこと、それがより重要なのだ。
長距離走において勝つべき相手がいるとすれば、それは過去の自分自身なのだ」
これは、村上春樹さんの本「走ることについて語るときに僕の語ること」にある名言です。
苦しくなる時というのは、理想に近づくために行動を積み重ねているのに、思い通りにいかないことが出てきたときです。
習慣化や目標達成はどうしても時間がかかります。
むしろ、やめたくなることもプロセスのうちの一つと言っていいでしょう。
そのような状態で、目線が行ってしまうのは他の人の活躍です。
「ほかのひとと比べてもいいことはない」と分かっていながら、「あの人はすごい成果を出しているのに(自分はあの人ほど成果を出していない)などと、つい考えてしまうことがあります。
ですが、他人と比較してしまうのはNGです。
どれだけ努力を重ねても、自分より実績がある人はたくさんいるからです。
だから他人の成果ではなく、自分が持つ基準と比較するのです。
この基準は2つです。
「過去の自分」と「理想の自分」です。
この指標で考えてみれば、以前よりも成長している自分を発見できるはずです。
目標は、自分自身が決めたものです。
なので、他人との比較によって生まれた挫折感は必要ありません。
他の人との比較にとらわれそうになったら、先に挙げた2つの基準に対して、自問自答してみましょう。
「今の自分は、過去の自分より成長しているか」
「今の自分は、理想の自分に近づけているか?」
この質問に「はい」と答えられるようになると、心が少しづつ楽になっていきます。
もし他の人との比較に苦しんでいるのであれば、ほかの人に勝つことよりも、自分としてレベルアップしていくことを目指しましょう。
他の人と比較しすぎて、自分を苦しめないことが「続く人」になるポイントです。
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