やめられない人は、「やめられない自分=自分の全て」だと思い込んでいることが多いです。
アインシュタインの言葉に「いかなる問題も、それを作り出した同じ意識によって解決をすることはできない」という一節があります。
「やめられないこと」と自分を切り離して考えないと、やめられないことに対して、自分を責めたり、落ち込んだり、絶望したりして、その状態でスタックしてしまいます。
「やめたいのに、やめられない」という状況が続いてしまうのです。
例えば、完璧主義が辞められないと悩んでいる人がいるとします。
すると、今の自分が抱えている全ての悩みや問題は、完璧主義が原因となっている気がしてくるのです。
いつも、締め切りギリギリになってしまうのも、部屋が散らかってしまうのも、夜更かしをやめられないのも、ゲームをやめられないのも、全部完璧主義が原因だと思い込んでしまいます。
最初は「完璧主義さえ辞められれば、全ては好転する」と考えて、完璧主義をやめようとします。
ですが、「これさえやめれば上手く行く」と考えている時というのは視野も思考も行動範囲も狭くなっていることが多いです。
人間には慣性の法則が働いているので、いつもと同じ辞められないときの思考や行動を繰り返してしまい、一度身についてしまった習慣をなかなか辞められません。
そうなると、「完璧主義が辞められない自分は、もうダメだ。他のやめたいことも、課題も悩みも完璧主義が辞められない限り、解決しない」と思い込んでしまいます。
その結果、ますます完璧主義的思考になって、追い込まれてしまうのです。
これに対して、やめられる人は、「やめられないこと」と自分自身を切り離して考えることができます。
「やめられない自分=自分の一部に過ぎない」と捉えているのです。
完璧主義だからといって、全てがダメなわけではありません。
事前に準備や計画をすることでリスクを避けたり、ダメージを最小限に止めることができるなど、良い面があることにも気づいています。
完璧主義を菅っぜんにやめなくてもいいという思考に至ります。
今の自分にとって、不便であったり、不都合であると感じる場面でも完璧主義を1つずつやめていけばいいと考えることができるのです。
このように「やめられないこと」と自分自身を切り離し、事態を客観視することができれば、柔軟なアイデアや新しい解決策、代替案が浮かんできやすくなり、やめられる確率があります。
ではどうしたら、「やめたいこと」と自分自身を切り離すことができるのでしょうか?
コーチングでは「ポジションチェンジ」といい、自分と相手の立場を入れ替えることで自分を客観視することを促すことがあります。
ここでは、「やめたいと悩んでいるのを自分と思わないで、アドバイスしてみる」のがおすすめです。
自分が辞められないという悩みを抱えた「主人公」だと、有益なアドバイスをしづらくなります。
例えば、有益だけれど、実行するのが難しいというアドバイスを自分自身に出すことは後で苦労することがわかっているだけに難しいです。
でも、他人だと思えば、冷静にみることができるので、適切なアドバイスができます。
もし今、自分が辞められないことで悩み過ぎていて絶望している人、人生が終わった感じがしている、何もかもがうまくいかないと思っているのなら、まずは問題と自分を切り離すことから始めてみてください。
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