皆さんが、もしやめたいと思ったことを、「すぐにやれない」のだとしたら、それは既にいろんなことを抱え込んでしまっていることが原因かもしれません。
無駄な事、余計なことをやめられる人は、それが分かっています。
すぐやれない時というのは、ビュッフェで言えば、既にお皿に料理がいっぱいなのに、さらに料理をとろうとしている状態です。
新しい料理をお皿に盛るには、今のお皿に盛られている料理を食べるか、処分するか、別のお皿を準備する必要があります。
お皿に盛ってある料理を食べるとは、今抱えていることを一度完了することを意味します。
お皿に盛っている料理を処分することは、今抱えていることの一部をやめる＝手放すことを意味します。
別のお皿を準備することは、今抱えていることの一部を人に頼むことを意味します。
私自身もそうなのですが、うまくいかない時というのは、なぜか「あれもこれも」やってみたくなるのです。
更に自分がやってみたいことを、実際に楽しそうにやっている人もいるわけです。
そうなると、自分も頑張れば、何とかできそうな気がするので諦められないのです。
でも現実は、既にスケジュールがいっぱいで、睡眠不足で、過労気味で、体調もすぐれない。
そんな中、やるべきことが山のようにあったりします。
更に、パソコンデスクが散らかっている。
こんな状態で何かをすること、新たな挑戦をすることは、だれにとっても難しいのです。
実際のビュッフェでも、無理をして食べ過ぎて苦しい思いをした事が、皆さんも一度くらいはあるのではないでしょうか？
ビュッフェにはおいしそうなもの、健康にいいけれど普段は食べていないもの、珍味、高級食材、旬のもの等、食べてみたいものがいっぱい並んでいます。
当たり前ですが、ビュッフェに並んだ料理を全部は食べられません。
全部食べようとすると、おいしさを味わえなくなります。
せっかくの楽しい時間のはずの食事が、苦行になってしまいます。
それどころか、食後は胃もたれ、食べ過ぎたことを後悔し、後味まで悪くなってしまいます。
今の時代は、私たちが意識しようがしまいが、ビュッフェスタイルになっています。
というのは、人生というお皿に何を盛るのか、料理がいっぱいあるから選ぶのも難しいし、やめるのも難しいです。
Instagram、LINE、Twitte、Facebook、Youtube、ゲーム、映画、ドラマ等々…
私たちには1日24時間という時間しか与えられていません。
体力、知力、精神力、集中力、意志力にも限界がありますので、すべてを自分のお皿に盛ることはできません。
いま、私たちに足りていないのは、睡眠時間、一人静かに自分と対話する時間、大切な人とじっくり向き合う時間くつろぐ時間などです。
掃除、洗濯、食事、入浴、移動、通信等便利になって、以前よりは時間があるはずなのに、かえって時間に追われているのが現状です。
ビュッフェでは、元を取ろうとしなくていいし、並んでいる料理を全部食べなくてもいいのです。
むしろ、食べないものを決めることが大事です。
それと同じように、今私たちに必要なのは、手放すこと＝やめることです。
「もったいない、損をする」と思うかもしれませんが、自分なりの基準で選び、決断していくことで、気持ちにも時間にも余裕が持てます。
そうすることで、「大事なことができた」と一日の終わりに充実感を感じることができるようになります。
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