皆さんは意志が強いほうですか？
一度決めたら最後までやり遂げることができますか？
運のいい人に共通することは「意志」が強いことです。
強靭な意志力で誘惑に負けず、自分の夢をどんどんかなえていきます。
一方、意志の弱い人は運気が下がります。
なぜなら、優柔不断だと、悪意や悪い誘惑に負けてしまいやすいからです。
そうすると災難も引き寄せてしまいます。
多くの人は、自分は意志が弱いと嘆いているのではないでしょうか。
強運を得るために正しく行動し、悪い誘惑を跳ね返す「意志力」の高め方をお話しします。
オールバニー大学で次のような実験をしました。
被験者を部屋に集め、目の前に焼き立ての温かいクッキーを置きそれを無視するように指示をしたのです。
半分の被験者には「このクッキーを食べないようにお願いします」と丁寧にはなし、「この実験の目的は誘惑に抵抗する力を測定することです」と説明しました。
そして、「時間を割いてくれたことに感謝します。この実験方法を向上させるための提案や考えがあれば、ぜひ教えてください。この実験をできるだけいいものにするために皆さんに助けてほしいのです」と被験者に伝えました。
もう半分の被験者には「このクッキーを食べないでください」と目的も説明することもなく指示します。
被験者に感謝することもなく、反応に興味も示しません。
子供ではありませんから、もちろん、どちらのグループも5分間誘惑誘惑に屈しクッキーを食べた人はいませんでした。
ただし実験はこれで終わりではありません。
そのあと被験者にコンピューターのモニターを見て意志力を測定します。
数字の「６」の後に「4」が出たらスペースキーを押すように指示しました。
一つの数字の表示時間は0.5秒です。
12分間のテスト中、前者グループは非常に成績が良く、12分間集中は途切れることがありませんでした。
ところが後者の目的も告げられなかったグループの成績は散々でした。
「疲れて集中ができない」と口をそろえて言いました。
この実験で2つの事が分かります。
意志力を保持するのに必要な要因は、
①自分でコントロールできること（自分で選んだこと）
②人に感謝される事
です。
会社でも上司は部下に強制するのではなく、仕事を任せて責任感を持たせ自主的に行動してもらえば、パフォーマンスがはるかに向上します。
どんな小さなことでも構わないので、部下に決定権を与えてください。
物事で自分を決めているという感覚を持つことで、集中力が高まり、ミスも減ります。
スターバックスは、従業員に「決定権を持っていると感じさせること」で離職率が下がり、顧客満足度も上がりました。
収益は年間12億ドルも増加したそうです。
もし皆さんが、私の仕事は決まっていて、自分には決定権がないと感じているのであれば、仕事を工夫し決定権を自分で作ればいいのです。
営業の目標数字は会社から与えられます。
これをノルマと捉え、「やらされ感」で取り組もうとすると、モチベーション上がりません。
しかし、目標を達成をする方法は自分で決められます。
毎日の訪問件数を決めて進捗を計測したり、ライバルを決めて競争したりすることもできます。
また、訪問先のお客様にいい情報を提供したり、相談相手になってあげることもできます。
仕事を受け身でするのではなく、自分で工夫すれば、決定権を作り出すことができるのです。
自分が決めたことを実行すれば、モチベーションにもつながります。
また、周りの人やお客様に感謝してもらえれば、それが励みになり、意志力が強化され、逆境に負けない精神力が備わります。
皆さんも是非意識してみてください。
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