「あの、ちょっと相談があるんですけど。」
「相談って何?」
「今度〇〇さんが転勤になるじゃないですか。」
「あ、そうなんだ。」
「で、私すごく〇〇さんと仲良くて、お世話になっているじゃないですか?去年私が病気で休んだ時、得意先を全部フォローしていただいたし。いやでも私だけじゃないんだと思うんですよ。〇〇さん世話好きの人だから。それで…いやでも、あまり大袈裟なことをしちゃうのもどうかなって。かえって気を使わせちゃたらアレだし。でもなぁ… 」
このように、自分から人に話しかけておいて、なかなか用件を言わない人がいます。
先ほどの例で言えば、何となく〇〇さんの送別会、または〇〇さんへの贈り物について相談したいと言うのは、なんとなく伝わります。
でも、前置きが長いし、何が言いたいのかはっきりわからない。
なかなか本題に入ってくれない。
これはとても損な話し方です。
得をする話し方は、まず要件から話すことです。
そのためのコツとしては、とりあえず用件をひとつに絞ることです。
最初に用件を言えない理由は、相手に話したいことが多すぎて、用件を一言にまとめられないことにあります。
送別会のお店の相談もしたいし、贈り物の相談もしたい。
できればちょっとした出し物も一緒に考えて欲しい。
などと色々考えながら話しかけると、最初の例のようになってしまいます。
そこでまずは、最初にバシッと「ちょっとお店の相談なんですけど」と言ってしまいましょう。
それだけで相手は「なるほど、お店ね」とスッキリします。
それ以外の相談は、お店の相談が終わってからすればいいのです。
上司などへの相談も、要件から言いましょう。
だらだらと前置きが長いと上司は「俺も忙しいんだ」などと言ってあしらわれる可能性があります。
要件から先に伝えることで、上司もスッと話に入ってきてくれるでしょう。
ビジネスにおいては、とにかくシンプルなコミュねケーションが鍵です。
「〇〇を〇〇したい」のようにシンプルに伝えるようにしましょう。
用件から話すことで、しっかりと話を聞いてもらえ、結果的に得をすることにつながるでしょう。
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