あなたにはライバルがいますか?
仕事だけでなく、プライベートでもライバルが出現すると、イラっとしたり、心配になったりしていませんか。
誰でもライバルの存在は気になるものですが、ライバルが出現したときの対処法は大きく分けると2通りになります。
歓迎するか、蹴落とそうとするかです。
「すぐやる人」はライバルの存在を歓迎し、ライバルを応援します。
一方で「やれない人」はライバルを歓迎せず蹴落とそうとし、ライバルの失敗を喜びます。
「すぐやる人」はライバルの存在を必要なものと考え、それによって自分を高めるモチベーションに繋がることを知っています。
ライバルがモチベーションに影響するのかという研究は1898年に遡りますが、アメリカの社会心理学者ノーマン・トリブレッドの実験では、自転車競技のサイクリストはライバルがいた方が記録がよくなることを示しました。
またニューヨーク大学の研究者達は、6年の月日をかけ、3キロから21キロの中長距離走者を研究し、ライバルがいるときはランナーの記録がどんどん良くなっていくと結論づけました。
またライバルがいるということは未来へのモチベーションにもつながるとも言われています。
ある実験では、317名の被験者にオンラインで競争についてのアンケートに答えるように指示をしました。
半数はライバルがいた競争を想定して、その時のことを思い出させ、残りの半分には単純な競争を思い出させました。
すると、ライバルがいた競争を思い出したグループのほうが強いモチベーションを感じより良いパフォーマンスができたと報告したのです。
ですが、ライバルを持つということは、非倫理的な行動の引き金となる可能性があります。
相手に嫌がらせをしたり、陰口を言ったり、悪い噂を広めたりなどして、相手を蹴落とそうとします。
これは「やれない人」の典型的なパターンです。
本来すべき事の対象はいやがらせでも陰口でもありません。
ライバルと同じ土俵で自分にできることをやるのが正解です。
ニューヨーク大学のある教授は、ライバルとの関係性が競争の中での行動を決める大きな要因であるとしています。
知らない人よりも、友人のほうがライバル関係としてモチベーションにプラスの働きをすることも研究で分かっています。
つまり、ライバルといい関係を築き、お互いがお互いの心に火をつけあうことが私たちにいい行動を促します。
ライバルと友好な関係を築く方が、モチベーションにいい影響を与え、パフォーマンスの質が向上します。
なので「すぐやる人」はライバルと友好関係を築こうとします。
ライバルを応援することで、自分をもっと高めることができるのです。
もっと頑張ろうとアクティブに、そして前向きになれるのです。
人は人から大きな影響をうけます。
以前にお伝えしたこともありますが、アドラー心理学のアドラーは「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」というほど、他人との関係は日常から切って話すことができないものです。
ライバルの出現は、切磋琢磨する環境をあなたに与えてくれます。
その存在をエネルギーに変えることで、より行動的にアクションを起こすことができていくのです。
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