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皆さんはルーティンのようなものを持っていますか?
打席に入る前に軽く屈伸し、バッターボックスに立てばバットを半回転させてセンター方向に垂直に立てます。
そしてユニフォームの右袖をまくるような仕草をし、またバットを半回転させて構えます。
これはイチロー選手がいつも打席に入るときに行っていた動作です。
このように、集中力を高め、気合いを入れるためのルーティンを行うことで重い心を動かすことができます。
すぐに取りかかれるような簡単なタスクならば、心理的な負担はそう大きくないはずですが、「面倒だな」と少し気が重く感じるようなタスクであれば、気合いを入れることで自分を動かしやすくなります。
そのひとつの方法がルーティンを取り入れることです。
ルーティンは行動のスイッチとなります。
それをすれば「よしやるか!」の思えるようになるのです。
「オペラント条件付け」という言葉を知っていますか?
ある行動をしたら、自分にとって良いことが生じた。
以後、その行動に対して良いイメージを持ち、積極的になる。
逆に、ある行動をしたら自分にとって良くないことが生じた。
以後、その行動に対して消極的になる。
「オペラント条件付け」とは、行動とその結果の関連性を学習することです。
たとえば、「サザエさん症候群」。
サザエさんの放送が終わると、「明日からまた長い1週間が始まる…、仕事か…」と憂鬱な気分になるようなことです。
以後、サザエさんの放送が終わるたびに憂鬱な気分になってしまいます。
これはマイナススイッチの例ですが、日曜日の夕方のネガティブなルーティンと捉えることができますね。
それとは逆に、高いパフォーマンスを発揮するためにはポジティブなルーティンを取り入れると効果的です
。
ポジティブな儀式によって「自分はできるのだ」と前向きなセルフイメージが頭に浮かんでくるので、積極的になれるのです。
ルーティンは心理学的に見ても効果があるとされています。
フィギュアスケートの羽生結弦選手は4回転ループという大技を決めたとき、直前に「できる、できる、できる!」とつぶやいたことが話題になっていました。
練習でそうつぶやいたときに完璧な成果を出せたことが、きっかけになったということです。
それによって自信がみなぎってきて、大舞台のプレッシャーに負けず大技を完璧にやってのけたのです。
ルーティンの多くは偶然の産物なのかもしれません。
たまたま何かの動作が、大切な成功体験に繋がったときに、またそれを繰り返せば良い成果に繋がるのではないかという期待を持つようになるものです。
すると「あの頃、夢見た自分になるために、ここで踏ん張らないと」と思えるのです。
あなたには何か大切にしているルーティンはありますか。
ときには気持ちが伴わず、気合いを入れないといけないような場面もあるでしょう。
「すぐやる人」はそれぞれのこだわりのルーティンを持っているものです。
ルーティンというと何か大げさな気がするかもしれませんが、心のスイッチをONにできるような、あなたのこだわりを持ってみましょう(^^)/
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