「続く人」はよく理解しているけれど、「続かない人」が理解していないことがあります。
それは何だと思いますか?
答えは「自分の事」です。
「続く人」は自分のタイプや性格を知って、自分なりの続け方にカスタマイズして継続していくことが上手です。
一方で「続かない人」は「こうすればうまくいく」という方法を学んでばかりで、自分にフィットしたやり方で習慣化に取り組むことが苦手です。
書店やウェブ記事などで「どうすれば続くのか」という原理原則や理論を教えてくれるものはたくさんあります。
ただし、そういった成功事例を追っていくときりがありません。
「本によって言っていることが違う」と戸惑うこともあると思います。
結局何をやればいいのかわからないので、行動に繋がらなくなってしまうのです。
もちろん、うまくいっている人の事例を集めるのは大切です。
ですが、そのアプローチだけでは、他の人が成功した方法をインプットするだけ。
肝心な「自分に合うやり方を見つける」という視点が抜け落ちってしまっているのです。
巷にあふれる成功事例は、あくまでも「ほかの人が、自分とは違う環境の下でうまくいっただけ」です。
「続く人」はほどほどにインプットした後は、自分に合うやり方を見つけるまで、様々なやり方を工夫して試し続けていくのです。
「続く人」になるプロセスは、自分に合った方法を見つけるゲームのようなものです。
例えば、早起きを習慣化したいなら、その人に合った早起きの方法を見つけられれば、続けれるように成します。
ある人は、自分の好きな音楽をアラームにすることで起きられるようになりました。
でも、別の人は音楽のアラームでは起きられませんでした。
そこで、目覚まし時計を離れた場所に置く方法を試してみたら、それがぴたりとはまり、毎朝決まった時間に起きれるようになりました。
このように人にはそれぞれの正解があります。
自分に合ったやり方を見つけるまで打ち手を変え続けることができるかどうかが、「続く人」になるための条件です。
その人に合うか合わないかは、目標達成にも通じる考え方です。
コーチングでは、相手のコミュニケーションタイプによって、目標設定のレベルや、掛け声は変わります。
「なんでも自分で決めたい」というコントロール感覚を重視する人には「どれにチャレンジしたいですか?」と尋ねます。
すると、コントロール重視の人は自分で決めた行動で、きちんと約束を守ります。
一方でサポートタイプの人に同じように質問しても、あまりうまくいきません。
なぜなら、サポートタイプの人にとっては「安定」が大事な価値観。
大きく変わるチャレンジが苦手なのです。
そのような時は「どのような選択肢なら、試せそうですか?」という風に質問をします。
すると、「A案に手を付けるくらいなら、できそうです。」という答えが返ってきて、行動してくれます。
このように「行動につなげる」という目的は同じでも、その人のタイプによって意思決定の方法を変える必要があるのです。
自分のことを知ることは建築で言えば、基礎工事です。
どのような基礎の上に家を建てているのかがわからなければ、「続く人」にはなれません。
「とにかく続けよう」と意気込むよりも、自分のタイプや性格を知ることで、無理なく続ける方法が分かります。
あなたのパターンが分かれば、習慣化することは楽になりますし、同時に挫折することも減ると思います。
自分を知り、自分に合ったやり方を見つけるまであきらめないことが大事です。
ここが分かれば、物事も続きやすくなります。
「続く人」になるために、まずは自分を知る事。
それが遠いように見えても、実は近道なのです。
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