「断捨離」という言葉が流行ったように、家の中、部屋、机の中等身の回りに使わなくなったもの、将来も使う事のないものが捨てられずに増えていってしまう方は多いのではないでしょうか?
そうなってしまうのは、一度手に入れたものを捨てることは「もったいない」という考えが文化としてあることも一つの要因だと思います。
それともう一つ、いらないものまで手に入れてしまう習慣です。
例えば「誰かから何かをいただく」という事。
いらないものでも、断るのはなかなか心苦しいことですよね。
でもいらないものを受け取り、それを持ち続けていると、本来自分の心がいらないと拒否しているものなので、結局はストレスとして、溜まってしまいます。
そしていざ捨てようと思っても、さらに心苦しさが自分の中で襲ってきます。
そうならないためにも、いらないと思ったものは「その場で」きっぱりと断る習慣を身につけましょう。
「その場で」いらないと思った瞬間に断るのが、一番いいやすく、後にも引かず、理想的なタイミングです。
時間が経つほど、断りにくく「大変な事」になってしまいます。
とはいっても、断り方を間違えると、相手に不快感を与えてしまいかねないのも事実です。
敏感すぎる人が特に気にするのは、この点です。
ポイントは、相手の行為ではなく差し出されるものを拒む姿勢です。
そして、具体的な理由を添えられると、いいです。
例えば職場で上司が。「実家でゴーヤがたくさん採れたんだけど、いらない?」と言ってきたとしましょう。
でも、ゴーヤは好き嫌いが分かれますよね。
ご好意だしせっかくだから、と苦手な事を相手に告げずに受け取ったとしたら、また別の機会に良かれと思ってゴーヤを持ってくるかもしれません。
そうなる前に、このように断ってみましょう。
「ゴーヤは夏バテにも効く栄養効果の高い野菜ですよね。でも私はあいにく、あの苦みがどうしても苦手でして…お気持ちだけ受け取らしていただきます。ありがとうございます。」
自分の居場所であるはずの空間で、自分にも他人にも嘘をつくことが習慣になっていては、そこはあなたにとって居心地の悪い空間になってしまいます。
いらないものを受け取ってしまった瞬間、その送り手の方と受け手の自分自身は、残念ながら、うわべだけの関係が成立します。
行き過ぎると「私が嫌いのものをわかっていない…」
いつしかそんな理不尽な感情も湧き上がってしまう事でしょう。
また、拒否する具体的な理由を伝える事は、自分自身の特徴をわかってもらうチャンスでもあります。
「苦みに敏感な体質であること」
それにいいも悪いもありません。
上手にきっぱり断ることを習慣にできたら、同時にひらけっぴろな自分も表現できることになるので、居心地のいい世界が確実に広がります。
それが積み重なることで周りの人もあなたの事を理解していくので「断る」という行為自体も、徐々に減っていくでしょう。
「私が嫌いなものをわかってくれている」
そんな安心感に包まれて生活することができます。
「断る」ことに少し勇気がいるとは思いますが、そうすることで囲碁ごちのいい環境を作れます。
一度断る習慣をつければ、断りやすくもなってくるので、まずは一度「断る」ことをして見ましょう。
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