普段生活していると、避けて通れないのが日常の挨拶ですが、相手の様子がどうなのかを気にしてびくびくしてしまうことはありませんか?
例えば、曲がり角で偶然上司に出会った場合はとっさに挨拶が出たとしても、少し遠めからお互いに近づいていくシチュエーションだと、もっとびくびく感がありますよね。
(近づいて挨拶をするまでどこを見てればいいのだろう…。)
(どのくらいの距離になったら挨拶すればいいんだろうか…。)
等と考えている結果、迷いのある表情だったり、声のトーンもはっきりしなかったりで、気持ちのいい挨拶になるはずもありません。
むしろ朝から自分のペースを崩されるものでしょう。
なぜ気持ちよく挨拶ができなかったのか。
それはあいさつの意味をしっかり理解していないからです。
挨拶は、「私はあなたの敵ではありません」という意思表示をする役割を持っています。
「自分の意志表示」というところがポイントです。
「相手の出方がどう」とか「今の自分の気分がどう」ではないのです。
別にはしゃぐような挨拶をする必要はありません。
声とともに笑顔を送るようにする。
それで十分なのです。
心の中は「私はあなたの敵ではありません」を唱えます。
目標は相手からの気持ちいい挨拶が返ってくることではなくて、「相手に敵と思われない自分を伝える事」です。
そうすれば、相手の出方など気にならなくなってきます。
「自分の意志表示」をする、不動の挨拶です。
いつも心は笑顔とは限りません。
それなのに笑顔を作るのは「自分に嘘をついているのでは」という罪悪感にさいなまれる人もいると思いますが、その必要はありません。
それは人が社会に適応するために身につけた自分であって、ペルソナ(仮面)と呼ばれるものです。
良いペルソナは、相手への思いやりを意味します。
笑顔は心がけ次第で比較的簡単に出せるようになり、即効性があります。
挨拶を交わせば緊張感も解けて、もし元気がないのなら「今は元気が出なくて…」という会話もスムーズに入っていける効果もあります。
なお、「おはよう」と「こんにちは」の境目は午前11時と言われています。
厳密なルールはないので、自分の中でそう決めておけば、迷いによるびくびく感もなくなります。
人にびくびくする挨拶から、人をびくびくさせない挨拶へと習慣を変えていきましょう。
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