「欲」という言葉にどんなイメージを持っていますか?
「貪欲」「強欲」「欲の塊」等、どれもあまりいいイメージに使われません。
「『欲を捨てなさい』と仏教では教えている」というイメージの方も多いと思います。
しかし、私帯の文化、文明、化学、芸術などあらゆるものは、欲がエネルギーになって発展してきました。
お金持ちになりたいという欲も、日々楽しく暮らしていきたいという期待感のものであれば、「健全な欲」です。
かの弘法大師の空海も、『欲を持たぬは大罪である』と言っています。
一方で、お金持ちになれないという焦りや不満で日々を送るというのは、お金持ちになりたいという欲に「執着」していることになります。
両者の違いをもう少し詳しく話します。
「健全な欲」は達成を夢見ていますが、達成までの道のりも楽しんでいるのです。
この場合、仮に達成しなくても十分に楽しい人生になります。
「執着」は結果ばかりに目が良き、達成までの道のりは苦しみしかありません。
もし仮に達成しなかったら、苦しみだけが残ります。
目標の達成には、それなりの時間がかかります。
「健全な欲」は、時間がかかっても、道程に楽しみを見出しているので耐えることができます。
「執着」は結果だけに目標を置いているので、長時間我慢することができません。
つまり、仏教でいうところの「欲を捨てなさい」というのは、「行き過ぎた欲」を諫めているのです。
「健全な欲」は期待のうちにあります。
「行き過ぎた欲」には執着が生まれ焦燥感のうちにあります。
私たちは自分の可能性に制限をかけていますが、自分で考えている以上に能力才能があります。
信じられないようなエネルギーが内包されています。
このエネルギーを爆発させるのが「欲」です。
燃えるような願望を抱きチャレンジすれば、多くの事は実現します。
このような欲は大いに持ってください。
皆さんも執着を捨て、健全な欲をもって、夢を実現するために行動してみてください。
そうすると、きっと物事がうまく運ぶでしょう。
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