なんでも調べればわかるという今の時代。
考えなくても、インターネットを使って調べれば済みます。
実際に経験しなくても済みます。
しかし、グルメサイトで一位にランクされるお店が、自分にとっても一位とは限りません。
レビューで評価が高かったからと言って、自分に合っているわけではない事ってよくありますよね。
本当は何が正解かなんてわからない、また正解なんてそもそもないわけです。
だから「すぐやる人」は自分の基準を信じています。
自分が満足できるかどうか。
楽しいと思えるか。
おいしいと思えるか。
他人の基準で物を選ぶのではなく、自分を基準にしているので迷いがありません。
楽しそうだと思ったからやってみる。
おいしそうと思ったから食べてみる。
そういう事です。
「すぐやる人」は五感をフル活用します。
自分の五感を使って物に触れます。
視覚や聴覚はもちろんのこと、触覚や味覚、嗅覚をも大切にしているのです。
分かったつもりになってしまう事が行動力を鈍らせることにつながるからです。
インターネットやSNSが発達してきたおかげで、日本にいながらにして、海外の風景の写真を見ることができたり、動画で海外の様子を見ることもできます。
また旅行に行く前にも、写真を見たり動画を見たりすることで、その雰囲気を感じ取ることができたりします。
今や、映像技術はかつてないほど素晴らしく、感動を覚えるような映画もたくさん登場しています。
確かにこのように、私たちは視覚や聴覚だけで様々なものを認識することができる時代に暮らしています。
ただそれで世界を、現実をわかっているつもりになっているといけません。
本来私たちの本能に最も近いのは嗅覚です。
変なにおいがする、危険かもしれないと状況の安全性を確認するために、顔の中でも花は前に突出しています。
動物的な特徴ともいえるでしょう。
しかし、私たち人間は理性によって本能を抑え込もうとしてきた結果、嗅覚がどんどん衰えています。
大人になるにつれて、味覚も鈍ります。
子供の頃、苦いと思っていたコーヒーやピーマンが大人になるとその苦みに鈍感になってしまいます。
様々な味に鈍感になっていくのです。
グルメサイトのランキングや点数でお店を選んではいけないという事ではありません。
それがバイアスになって本当に味覚で感じているかどうかわからなくなってしまう事が問題なのです。
いいにおいがするお店に入ってみて、おいしいかどうかを自分の味覚で純粋に味わってみましょう。
そうでないと、どんどん味覚は衰えてしまいます。
また指先や肌を通して物の硬さや弾力性、肌触りなども日々感じていますか？
様々な場所に足を運び、空気を感じてわかることもあります。
乾いた空気なのか、湿った空気なのか、重いのか、軽いのかなどは現場でないと感じ取ることができないものばかりです。
何かに触れるときは指先に意識を集中させて触れてみましょう。
頭でわかったつもりでなく五感で感じ取ってみる。
そうすれば五感はどんどん鋭くなっていきます。
五感が鋭くなればなるほど、ちょっとした変化も感じ取ることができるようになります。
チャンスを見つけることもうまくなってくるでしょう。
更に判断力も高まります。
「やれない人」というのは、見たら理解できる、聞いたら理解できると思っていますが、インターネットや口コミ、メディアから入手した情報はすべて二次情報でしかありません。
それをあたかも自分が体験したかのように決めつけてしまっていては、あなたの可能性はどんどん小さくなっていくばかりです。
「すぐやる人」というのは現場に足を運び、その場の空気や雰囲気に触れながら、五感を使って物事を感じる習慣をつけているのです。
五感を感じて通じて自然の感覚を意識することは脳を刺激し、脳の機能を高めるのにとても有効的です。
自分の足を運んで体験することこそが五感を磨く方法なのです。
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