やめたいことをなかなかやめられない原因の一つは、自己肯定感が低いことにあります。
自己肯定感が低いというのは、「自分はダメだ、自分にはできない」と自分を否定している状態です。
逆に自己肯定感が高いのは「自分に自分でOKを出せている状態」とも言えます。
自己肯定感が下がっていると、自分に自信が持てないので必要以上に人と比較し、他人からの評価が気になってしまいます。
結果的に、相手の意見や言動に振り回されることが多くなります。
そして、人からの反応に振り回されている内に、気持ちがなえていくのです。
さらに自己固定感が下がった状態で、何かをやめようとして、結果が出ないと「やっぱり自分にはできない」「自分には無理」と自分を否定する気持ちが強くなり、ますます自己肯定感が下がってしまうのです。
そうなると、次の機会に「今度こそやめよう」としても「今回もやめられないのではないか」「どうせ失敗する」などと、ネガティブな気持ちばかりが出てきて、どうでもよくなってしまいます。
このようにして、うまくいかない負のスパイラルに陥ってしまうのです。
これに対して、やめられる人は、自己肯定感が高いままです。
例え、やめたいと思ったことをすんなりやめられなくても、自分を否定したり、自己嫌悪に陥ったり、落ち込んだりしません。
「今回は失敗してしまったけれど、次はうまくやめられるはず。今回の教訓を生かして、どうしたら辞められるか作戦を立てよう」と考えることができます。
ミスや失敗を気づきや学びに変換することができるので、ネガティブになったりせず、次に成功するイメージを膨らませて、前に進んでいきます。
いいスパイラルは止まらないのです。
ではそうすれば自己肯定感を高めることができるのでしょうか?
自己肯定感を高めるには「自己否定→自己受容→自己肯定」の順番に進んでいくことがポイントです。
というのも、「自分なんてだめだ」「自分には無理」と否定している状態から、いきなり、「自分はできる」「自分は大丈夫だ」と自己肯定する状態に持っていくのは難しいからです。
自己肯定感が低く自分を否定しているときは、まずは「自分と仲良くなる」自己受容を目指しましょう。
ではどうすれば、自分と仲良くなり「自己受容」ができるようになるのでしょうか?
「自己受容」とは、できてもできなくても「ありのままの自分」を受け入れている状態です。
矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、やめられても、やめられなくても、自分自身の本来の価値には何ら変わりはないのです。
もしかしたら、「1回でやめられた自分は好きだけれど、グダグダでやめられない自分は許せない」と思っているかもしれません。
でも、人はやめられる時もあれば、やめられない時もあります。
その両方があってこその自分なのです。
やめられなかった自分を受け入れららないのは、やはりどこかで「今回こそやめられるだろう」と、自分で自分に期待していたからです。
やめた後に待つ未来に一瞬ワクワクしたのです。
その期待を裏切られてつい自分を責めてしまいます。
でもその攻めてしまう自分を受け入れてみるのです。
どうしても自分のダメなところといったネガティブな面ばかりを見てしまうときは、視点を変える必要があります。
「ダメな自分なりにもいいところ」を見つけてみましょう。
自分のいいところを見つけるのが難しい時は、自分の周りにいる家族、友人、恋人、会社の同僚などのいいところを見つけてみてください。
自分にダメだしする人は、自分以外の人に対してもダメ出しをする傾向があります。
逆に言えば、人のいいところ見つけられるようになると、自分のいいところにも気づきやすくなります。
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