「やめよう」「やめたい」という思いが、やめられない自分を強化してしまう事があります。
というのは、何か悪い習慣をやめようとして意識すればするほど、その習慣が増えてしまうという事があるのです。
例えばネットサーフィンをしすぎるのをやめたいと思えば思うほど、ついついやってしまい、逆にSNSをだらだらと見る時間が増えてしまう事があります。
アルフレッド・アドラーは「問題行動に注目する人はその問題行動を繰り返す。叱ることは、悪い習慣を身につけさせるのに最高のトレーニングなのだ」と言っています。
以前にもお伝えしましたが、脳は否定形を理解することができません。
なので、「ネットサーフィンをやめたい」と考えても、脳は「ネットサーフィンをしている姿」をイメージしてしまいます。
つまり「やめたい」という否定形は、脳では「やりたい」という肯定形に変換されてしまうのです。
さらに言えば、ネットサーフィンのし過ぎをやめたいと思っている人が、
「あー、今朝もまた30分もSNSを見てしまった」
「通勤途中も、電車でずっとSNSをしてしまった」
「なんとなく、動画を見ていただけなのに、気づいたら、夜中の2時を過ぎていた」
等と、やめられなかったことを「ダメ出し」し始めると、さらにダラダラと見る時間が増えてしまいます。
なぜなら、「やめられなかった自分」「ダメな自分」という自分のネガティブな側面に目を向けすぎることで、自己肯定感が下がってしまうからです。
自己肯定感が下がり、「自分ではどうしようもない」「どうせやめられない」と諦めモードになると、やめたいことを辞める歯止めが効かなくなってしまうのです。
だからこそやめたい習慣ではなく、続けたい習慣に意識を向けるというのがポイントです!
ダラダラとネットサーフィンをする代わりに、新しい習慣を入れていけばいいのです。
やめたい習慣の代わりに何を続けたいですか?
少し考えてみてください。
そして新しい習慣にしたいことがわかったら、それを「10秒アクション」してみましょう。
「10秒アクション」とはあなたが新しく始めたいことを習慣化するための、最初のとっかかりです。
10秒でできる具体的な行動のことです。
例えばネットサーフィンをする代わりに、筋トレを習慣化したいと思います。
そういう時には、筋トレを習慣化するための10秒アクションを考えればいいのです。
具体的には、とりあえず時間ができたら、「スクワットを3回やる」と決めておく、通勤中でも筋トレができるようにスマホのトップ画面にトレーニングのアプリを入れておく、こういったことでも変わってきます。
あるいは、ネットサーフィンのしすぎを辞める代わりに、ジムに行って体を鍛えることを習慣化したいとします。
そういう時は、ジムの用意をカバンの中に入れておく、ジムでランニングマシーンに乗っている時だけは、ネットサーフィンを無制限にしていいことにするなどでもいいでしょう。
やめる習慣の代わりになるものを、習慣化することで、やめたいことが簡単にやめられるようになるかもしれません♪
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